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宿泊・生活

【日本一周で野宿するなら必見!】安全な場所選びと過ごし方のコツ

日本一周の野宿を安全に行うためのコツを解説する記事のアイキャッチ画像
taronihon2025

2025年8月15日更新

日本一周の旅を計画する際、野宿の疑問や不安が浮かんで心配になることはありませんか?

私自身も日本一周の旅をしていた際、安全に、かつ迷惑をかけずに野宿できるか不安でした。

そこで今回は、安全な場所の選び方と快適に過ごすためのコツを紹介します。

この記事を読めば、日本一周での野宿を楽しむためのポイントが分かります。ぜひご覧ください。

日本で野宿はできる?法律とマナー

公園の木陰に置かれた赤い寝袋と自転車。近くには「キャンプ禁止」を示す看板が立っている。

日本の法律には「野宿そのもの」を直接禁止する全国共通の規定はありません。しかし、以下のようなケースでは法律や条例に触れる可能性があります。

  • 私有地に無断で入る → 不法侵入(刑法130条)
  • 立入禁止区域での滞在 → 軽犯罪法違反や条例違反
  • 公園や公共施設の使用規則違反 → 管理者からの退去命令や罰則

つまり、場所によっては法律や規則に違反することもあるため、どんな場所でもルールやマナーを守る必要があります。

法律的にOKとNGの例

野宿は、場所によってできる場合とできない場合があります。以下は、野宿可能な場所と、法律や規則で禁止されている場所をまとめた図の例です。

野宿のOK例とNG例を対比したイラスト。左は緑色の背景で、公園にテントを張る人と『24時間利用可』の文字、右はベージュ色の背景で、家と『立入禁止』の看板、『私有地や民家の敷地』の文字

このように、野宿は「法律的に可能な場合」もありますが、必ず事前にルールや規則を確認し、周囲に迷惑をかけないよう配慮することが重要です。

OKとされている場所でも、マナー違反が続けば将来的に利用できなくなることもあります。旅を長く楽しむためにも、利用者一人ひとりの心がけが大切です。

野宿場所の選び方

手に持ったスマホの地図画面と、その先に広がる公園の風景。

野宿を安全に行うためには、まず「どこで寝るか」がとても大切です。そのためには、事前に野宿に適した場所を探しておくことが重要です。

中でもGoogleマップの活用は便利で、検索欄に「公園」や「道の駅」などのキーワードを入力すると、候補地がいくつも表示されます。

口コミやレビューを確認すれば、実際に野宿ができそうかどうかの目安になります。

選ぶときは、以下のポイントも忘れずにチェックしましょう。

安全性

人通りや車通り、周囲の明るさ、地形の危険度を確認しましょう。

崖や水辺の近く、夜間に真っ暗になる場所は避けるのが安心です。夜間でも落ち着いて休める、静かで安全な環境を選びましょう。

トイレ

近くに24時間利用できるトイレがあると快適です。衛生面や手洗い場の有無も確認しておくと安心です。

ただし、公園や道の駅のトイレは、工事や改修、災害後の復旧作業などで一時的に使用できない場合があります。事前にGoogleマップや自治体の情報を確認しておきましょう。

水場

飲み水や洗顔・歯磨きができる場所があると便利です。水道や自販機が近くにあるかを確認しましょう。

自販機の水やお茶は手軽ですが、長期滞在や連泊の場合は給水場所の確保がより重要になります。

野宿に適した場所

日本一周の旅では、野宿先の場所選びが大事です。

海辺や公園、道の駅など、場所ごとに特徴があり、それぞれの場所に合った準備が必要です。

それぞれの条件を理解して快適な場所を選びましょう。

海辺での野宿

海辺でテントを張った風景
画像元:Pixabay

海辺での野宿は、波の音を聞きながらゆっくり過ごせるのが魅力です。朝焼けや夕暮れがきれいな場所が多く、心地よい雰囲気が味わえます。

波が高くなる場所や急な潮位の変化がある場所は避け、できるだけ高台で波の影響を受けない場所を選びましょう。

おすすめの野宿方法

砂浜や岩場でのテント泊が一般的です。砂浜や岩場での野宿では、ペグ固定や潮の満ち引きに注意し、風対策も万全に整えましょう。テント下にシートを敷き、エアーマットで地面の硬さを和らげると、快適に眠れます。

公園での野宿

公園の画像

ほとんどの公園にはトイレや水道が完備されており、安心して野宿することができます。

また、ベンチやテーブルも設置されているため、休憩や食事の際に便利です。

おすすめの野宿方法

公園で野宿する場合は、芝生や砂地でテントを張るのがおすすめです。また、ベンチやテーブルのある公園を選ぶと、食事や荷物整理がしやすくなります。

道の駅での野宿

道の駅でイスやベンチが並んでいる様子

日本一周の旅で道の駅は便利な野宿スポットです。設備の整った道の駅ではトイレや水道も使え、食事や買い物も可能です。

休憩所が24時間開放されている道の駅もあり、車中泊で利用する人も多いです。

おすすめの野宿方法

駐車場の端でテントを張ったり、屋根のある休憩スペースで寝袋を使って過ごすのがおすすめです。ただ、道の駅はあくまで一時的な休憩場所なので長期間の滞在は控え、他の利用者のためにも適度な時間で移動するようにしましょう。

バス停での野宿

バス停
画像元:Pixabay

日本中どこに行ってもバス停はあります。特に北海道はバス停が多く、簡単に見つけることができます。

また、多くのバス停には屋根がついているため、急な雨や風をしのぐことができます。

おすすめの野宿方法

バス停の中で寝袋やマットを使って過ごすのがおすすめです。もしベンチを使用する場合は、体をしっかり伸ばせるスペースがあるかを確認することが重要です。また、朝早くに起きてバスの運行が始まる前に移動することも忘れずに行いましょう。

野宿を避けたほうがいい場所

野宿は自由度の高い旅のスタイルですが、場所を間違えると危険やトラブルにつながります。安心して休むために、次のような場所は避けましょう。

私有地や立入禁止エリア

許可なく入ると不法侵入となり、トラブルや通報の原因になります。看板や柵で立入禁止が明示されている場所は必ず避けましょう。

もし土地の所有者がわかる場合は、事前に許可を取るのが安全です。

駅構内や商業施設の敷地

夜間警備員や管理者が巡回しており、注意や退去を求められることがあります。施設の利用規約や営業時間は必ず守り、無断での滞在は避けましょう。

車通りや人通りが多い場所

安全面での不安だけでなく、プライバシーを保てず騒音も多いため、眠りにくくなります。トラブルに巻き込まれる可能性もあるため、人目が多い場所は避けるのが賢明です。

河川敷などの水辺

急な増水や潮の満ち引きで水位が変わるため、テントごと流される危険があります。

雨が降っていなくても上流の放水や潮の動きを確認し、天気予報や水位情報は必ずチェックしましょう。

街灯がなく真っ暗な場所

視界が悪く、転んだり、野生動物に遭遇することもあります。特に初めての場所や土地勘がない場合は避け、安全に動ける明るさがある場所を選びましょう。

日本一周で野宿する前に準備したいこと

地面に置かれた明かりのついたランタン
画像元:Pixabay

日本一周で野宿するためには、以下のような準備をすることをおすすめします。

事前にキャンプを試す

日本一周の旅で野宿をメインに考えている人は、事前に野宿道具を使ってキャンプを試してみることをおすすめします。

特に初めての野宿の場合は、事前に短期間のキャンプで装備を試しておくと安心です。

近くのキャンプ場や安全な場所で練習し、実際の使用感を確認しておくことをお勧めします。

自分に合った道具を選ぶ

野宿道具を選ぶ際は、道具の重量や性能を確認し、自分の旅のスタイルに合った装備を選ぶことが重要です。

野宿に必要な道具の選び方や、日本一周の旅に持って行くべきおすすめの野宿道具は以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:日本一周の野宿に必要な道具を紹介(テント、寝袋、マット、ランタン)

関連記事
【日本一周で野宿するならこれ!】必須のテント・寝袋・マット・ランタンを紹介
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野宿時に気をつけたいマナーとルール

野宿は、旅の自由さや自然との距離の近さを感じられる魅力がありますが、公共の場を利用する以上、周囲への配慮は欠かせません。

特に最近では、一部の利用者によるマナー違反が問題になっており、全国各地で注意喚起が強まっています。

よくあるトラブル事例

旅の途中で立ち寄る道の駅などの休憩施設では、野宿や車中泊をする人が増えている中で、いくつかのトラブルが目立つようになってきました。

具体的には、以下のような問題が取り上げられています。

全国の道の駅をピックアップしてリサーチを行ったところ、一番多かったのが「ゴミの放置」。
旅の過程で溜まっていくゴミを、道の駅に捨てていくというものです。

この記事は車中泊に関する内容ですが、野宿でも同じようなマナー違反が問題になることがあります。

日本一周中は道の駅などを利用する機会が多いため、周りに配慮して過ごすことが大切です。

日本一周中のゴミの捨て方やマナーが気になる方は以下の記事をご覧ください。

関連記事:日本一周中のゴミ問題を解決!処分方法・マナー・便利アイテムまで徹底解説

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野宿中に気をつけたいこと

日本一周の旅では野宿をする人も多いですが、最低限のマナーや心がけを大切にすることが重要です。

野宿する際は以下のことに気をつけましょう。

  • 禁止されている場所では野宿しない
  • 長時間同じ場所にとどまらない
  • ゴミは持ち帰る
  • トイレや水場はきれいに使う
  • 大きな音を出さないようにする

こうしたマナーを守ることで、周囲に迷惑をかけず、気持ちよく旅を続けることができます。

マナーを守って、気持ちよく旅を続けよう!

疲れを残さない快適な野宿方法

長旅の途中で野宿をするなら、しっかり休んで翌日に疲れを持ち越さないことが大切です。

快適に眠れる環境や工夫を取り入れることで、体力をしっかり回復できます。ここでは、疲れを残さないためのポイントを紹介します。

寝具の工夫をする

地面の硬さや冷えから体を守るために、厚みのあるマットや空気を入れて膨らませるマットを使いましょう。

軽くて持ち運びやすいタイプもあります。寝袋は季節や地域の気温に合ったものを選び、寒い時期は中に毛布や薄手の寝袋を重ねると快適に眠れます。

騒音・光対策をする

耳栓やアイマスクを使えば、周囲の物音や街灯の光を遮れます。安心感も増して眠りやすくなります。

特に道の駅や市街地近くでは夜間でも車の出入りがあるため、簡単に装着できるタイプを持っておくと安心です。

寒さ・暑さ対策をする

野宿では季節や時間帯で気温差が大きくなります。寒い時期は寝袋や防寒着、カイロで体を温め、地面の冷えを防ぐためマットを敷きましょう。

暑い時期は通気性の良い寝具を使い、日陰や風通しの良い場所を選ぶことが大切です。

実際に野宿したときの例

参考までに、私が日本一周の旅で野宿したときのことを2つご紹介します。これから野宿を検討している方のヒントになればと思います。

熊本県の道の駅での野宿

道の駅の休憩所に置かれた、日本一周の看板が付いたバックパック
2022年10月4日撮影

熊本県芦北町の「道の駅たのうら」には、24時間開放の休憩所があり、横になれるスペースもありました。

この休憩所は、長期の利用は禁止ですが、短時間の宿泊は認められていたため、一晩だけ利用しました。

また、売店は夕方に閉まるため、事前に食料を準備しておくことが必要でした。

大分県のバス停での野宿

バス停のベンチに置かれた、日本一周の看板が付いたバックパック

大分県佐伯市の山間部にあるバス停で夜を過ごしたこともあります。

近くにトイレや水場はありましたが、10月半ばの山中は想像以上に冷え込みました。このときは、防寒対策の大切さを改めて実感しました。(詳細はストリートビューで確認できます)

野宿して気づいたこと

私が日本一周の途中で野宿を経験して感じたのは、大事だと思ったポイントは以下の2つです。

  • 寒さ・暑さ対策
  • 食料の確保

私は、徒歩と自転車で日本一周をしていたのですが、キャンプ道具などのアウトドア用品は持っていなかったため、寝袋などの防寒アイテムはあったほうが安心だと感じました。

また、食料がないこともあるため、事前の準備が大切だと実感しました。

まとめ:日本一周の野宿を安心して楽しもう

日本一周の旅では、自由に移動したり、自然と触れ合うことができますが、野宿にはマナーや安全に気をつけることが大切です。

場所を選んだり、周りの人たちに配慮することで、野宿も楽しくて思い出に残る経験になります。

特に、ゴミを持ち帰ったり、音を控えめにするなど、基本的なマナーを守ることも重要です。

しっかり準備して、安心・安全な旅を楽しみましょう。

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日本一周経験者/ブロガー
徒歩と自転車で日本一周した経験をもとに、準備や計画に役立つ情報を発信しています。 このブログが、日本一周を目指す人の力になれたらうれしいです。 将来的には、本の出版や、日本一周に関する公式情報づくりにも挑戦したいと考えています。
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